中国市場に異常事態が起きています。
深セン取引所では約1300社の企業が売買停止となっています。
なんと、全上場企業2808社のうち約45%が売買できない状況となりました。
それでも下落が止まらない異常事態と呼べます。
下落が止まらない中国市場
約45%の株式の売買が不可能となっていましたので事前には「売ることができなければ、株価が下がることもない」との楽観論もありました。
しかしそれでも株安は止まりません。
売買可能な株式に売りが集中している状況です。
上海総合指数と滬深300指数はともに一時8%下落と大幅な下落となっています。
代表的な株価指数である上海総合指数は先週までの3週間で28%の大幅下落です。
アジア市場は大混乱に
日経平均株価は3%を超える下落となり、2万円大台を大きく割り込む638円95銭安の1万9737円64銭で終了しています。
香港ハンセン指数は6%、台湾加権指数も3%を超える下落となっており、アジア市場は大幅な下落をしています。
そして、NYダウも下落でスタートしており、世界中の株式市場が下落をしています。
怖いのは中国のバブル崩壊
中国市場はアジア圏のみならず世界中の株式のけん引役でした。
上海総合指数は年初から60%、昨年7月からは2.5倍という急上昇をみせてきました、
しかし、一方で今年の成長率目標は7.0%と11年ぶりの低水準の目標です。
景気に逆行して株価だけが上昇してきた一種の「バブル」上昇でした。
調整とみるかバブルの崩壊とみるか
今後の心配はこの下落を調整とみるかバブルの崩壊とみるかです。
中国市場は国をあげて上昇させている言わば、見せかけの資本主義の結果です。
中国市場は久々に大幅な下落を経験します。
この異常な状態を大幅上昇した後の調整期間とみるか、バブルの崩壊の始まりと市場が見るかで今後の世界経済の状況は大幅にかわります。
調整と見れば、これは一時の騒ぎとなりますが、バブル崩壊と見ればリーマンショック以上の影響力があります。
もし、バブルの崩壊とみる方が強ければ、世界経済は大混乱へと再びなる可能性があります。
今後の中国の動向に注目をすると共に、世界経済がこの異常事態に対しどんな反応をとるかにも注目が必要です。
世界経済は徐々に回復しつつある状況です。
ここで再びの大幅な中国ショックが広まれば、この回復基調が一気に恐慌状況へとなる可能性もあります。
しばらくの間は市場の動向には注目ですね。
ではでは~