ロンドンの外為市場で円相場が一時105円を越えました。
1ドルが105円を越えるのは今年の1月10日以来、約8か月ぶりの円安水準です。
日欧中銀会合や8月のアメリカの雇用統計など重要イベント前の空白期間に起こった大幅な円安相場。
果たして、この円安相場の原因はなんでしょうか?
原因その1 海外短期筋の円売り!
円売りと株買いを仕掛けたのは昨年に「アベノミクス相場」を主導した
マクロ系ヘッジファンドやCTA(商品投資顧問業者)など海外短期筋ではないかとみられています。
年初に日本株を売却したヘッジファンドが再び日本株を購入し始めているのでは見られています。
その理由としては、円安による日本株式回復のストーリーがあるようです。
原因その2 GPIFの動き
円安、そして株高になるストーリーの要としては、GPIFの存在があります。
GPIFとは年金積立金管理運用独立行政法人のことで、私たちの公的年金の運用を行っている
独立行政法人です。
そのGPIFが公的年金の運用に対して、株式比率を高めたり、海外市場への積極的な投資が
行われるのではとの予測があります。
原因その3 安倍総理の内閣改造
明日3日発表される内閣改造。
その内閣に自民党の塩崎恭久政調会長代理の入閣報道が発端となっています。
塩崎氏はGPIF等の公的資金の積極運用論者です。
その塩崎氏の厚労相への就任の可能性が報道され 、日本株や外国証券などリスク資産の購入増を
予測しています。
第二次アベノミクスは起こるのか?
今日の円安と株高は予測のみで動いた結果です。
アベノミクスの復活には、噂レベルではなく、実際の行動レベルのインパクトが必要です。
改造内閣発表後の動き次第では市場はまた、失望相場に戻る可能性があります。
現状の動きに一喜一憂せずに、実体の伴う経済政策を望みます。
ではでは~