最近話題になっているワードはヘリコプターマネーです。
ニュースでもちょこちょこと聞くワードですが、内容を理解していますでしょうか?
日本でも行おうとしており、究極の経済対策と言われていますが、いわば諸刃の剣の経済対策です!
それでは内容を見てみましょう!
ヘリコプターマネーはお金をばらまくこと!
ヘリコプターマネーについて大辞林の説明を見てみましょう!
あたかもヘリコプターから現金をばらまくように、中央銀行あるいは政府が、対価を取らずに大量の貨幣を市中に供給する政策。米国の経済学者フリードマンが著書「貨幣の悪戯」で用いた寓話に由来。中央銀行による国債の引き受けや政府紙幣の発行などがこれにあたる。ヘリコプタードロップ。
[補説]中央銀行は通常、市場に資金を供給する際、対価として民間金融機関が保有する国債や手形などの資産を買い入れる(買いオペレーション)。ヘリコプターマネーの場合、そうした対価を取らずに貨幣を発行するため、中央銀行のバランスシートは債務だけが増え、それに見合う資産は計上されず、債務超過の状態になる。その結果、中央銀行や貨幣に対する信認が損なわれる可能性があるため、平時には行われない。
つまりは、国民や市中に対して、なにも対価もなくお金をばらまくことです。
以前に行った、地域振興券などもヘリコプターマネーの一種です。
つまり、私たちは何もしなくても国からお金がもらえるということです。
究極の経済対策な理由は?
ヘリコプターマネーは究極の経済対策と言われています。
その理由は、ただでお金をもらえれば、国民がお金を使い経済が回るからです。
お金は経済の血液です。
そのお金が消費に回りめぐりめぐり、経済が良くなります。
そのため、国民に対価なしで、お金を渡すということは経済に対しては起爆剤となりえます!
デメリットはインフレの危険性
それではそのヘリコプターマネーのデメリットはなんでしょうか?
それはインフレの可能性です!
歴史的にみるとヘリコプターマネーは大きなインフレをもたらしています。
明治時代の政府紙幣や第二次世界大戦の原因の一つであるドイツのインフレも賠償金の支払いのために高額紙幣を発行したことによる大幅なインフレです。
大辞林の説明にあるように、対価のない紙幣の発行はいわば国が債務超過になっている状況です。
つまり紙幣の価値が大幅に下落するということです。
紙幣は信用で成り立っていますので信用のない紙幣は紙くず同然です。
ハイパーインフレになれば、国の経済は破綻しています。
そのため、ヘリコプターマネーは経済に対する起爆剤にもなりますが、一方失敗は経済の死亡を意味します。
まさに諸刃の経済対策といえます。
ヘリコプターマネーの導入はあるのか?
ヘリコプターマネーは平時であれば、導入を考えることはありません。
そのヘリコプターマネーが話題になるということは、経済対策の量的緩和に限界が来ているという状況です。
世界経済を見るとリーマンショック以降、量的緩和を行っていますが、目に見えた経済回復をしていません。
特に、日本ではその状況は顕著です。
日本経済はここ30年成長は鈍化しています。
この状況を打破するために、究極の手段を使う可能性が出てきているということです。
経済は一定レベルを超えると操縦不能になります。
操縦できる範囲でどのような政策を行うかが非常に重要です。
ヘリコプターマネーは一見、私たち国民にとってうれしい政策ですが、失敗をすれば悲惨な状況になります。
今後のニュースには注力してみていきたいですね♪
ではでは~