昨日円安が進み、1ドル123円まで円安が進みました。
わずか2年で40円以上も通貨の価値が下落した円は、日本経済や私たちの生活にとってどんな影響を与えるのでしょうか?
円安による私たちの生活に与える影響を考えてみました。
円安により生活は苦しくなる!
日本の食料品などの生活に必要なものは輸入に頼っている面が大きいです。
国内で生産しているものに関しても輸入に頼る面が大きく、私たちの生活には多大な影響があります。
食料品などは値上がりする!
例えば、大豆などはほぼ輸入に頼っている為、円安になれば価格はあがります。
国内自給率を考えれば、私たちの口にするものは輸入に頼る面が大きく、スーパーに並ぶものはほぼ値上がりするでしょう。
驚きなのは牛乳や肉類なども値上がりをします。
牛などを飼育する為のエサは意外にも輸入に頼る面が多く、飼料の値上がりが価格に反映されます。
燃料が上がり、ガソリンや電気やガスも値上がりする!
天然ガスはほぼ輸入に頼っている為、値上がりは避けられません。
また、火力発電も燃料は輸入に頼っている為、円安による値上がりは価格に転嫁されます。
私たちが運転する自動車に不可欠なガソリンも同様です。
そして、意外な面では温室栽培では温度を保つために、燃料を使っています。
間接的にですが、いちごなどの温室栽培された果物や野菜も値上がりをします。
海外旅行が高くなる!
円安になると海外旅行が高くなります。
例えば、海外でお金を使う場合は円をドルなどの外貨に換える必要があります。
1ドル100円の場合は1万ドル=100万円
1ドル120円の場合は1万ドル=120万円
必要となり、同じ1万ドルの買い物をしようとしても、円に換算すると必要なお金は増えます。
その為、海外旅行に行く際は今まで以上にお金が必要になるのです。
円安で潤う企業もある
円安は悪い面だけでしょうか?
企業にとっては、良い面もあります。
輸出産業が儲かり、雇用が生まれる
同じ1万ドルの商品を売った場合、円安の方が円ベースでの売上が増加します。
その為、輸出産業は円安による恩恵を受けることができます。
また、海外に工場を移転していた企業が国内へ回帰する可能性もあります。
円高により、海外に拠点や工場を企業は移していました。
しかし、日本で売る製品を作る場合海外工場で作った物を輸入する為、円安により今まで以上にコストが掛かります。
海外の人件費や運送費を考え、まだ円安が進むと予測された場合、日本に工場を再び移す可能性もあります。
工場や拠点ができれば雇用が生まれ、日本の経済にとってはプラスの面があります。
日本に来る海外旅行者が増える!
円安により、日本に来る外国人が増えています。
日本→海外とは逆に、円安により日本の旅行が以前よりも安く済むことになります。
日本には独自の文化があり、海外旅行で日本を訪れたいと思う人は多いです。
日本に来る旅行者が増えれば、観光産業は売上が上がります。
いずれにせよ日本人の給料が上がるかが問題!
円安により、生活費が上昇しますが外貨の獲得により景気が上向く可能性もあります。
円安は良い面、悪い面の両方があります。
いずれにせよ大事なのは円安により私たちの所得が増えるかどうかです。
円安により、生活に掛かるお金以上に給料が増えれば、生活に苦しむこともありません。
円安を投資でカバーするのもあり
円安により、海外に資産を持っている人は値上がりをしています。
海外資産を持つ簡単な方法は投資です。
例えば、海外の株式や債券に投資信託を購入すれば、円安になってもその分資産は上昇します。
預貯金などに拘っていては、円安でより資産が減る可能性が高いです。
世界に投資をする投資信託などを購入し、円安に対してヘッジをすることも重要かもしれません。
私はセゾン投信を購入し、世界中に分散投資をしています。
今回の円安でも、ダメージを減らしていく対策をしています。
円安による影響を軽減させるには、投資を行うというのも一つの選択肢ではと思います。