「年収はいくらですか?」と聞かれたらいくらを答えますか?
給料はいくらかを考えるとき、総支給額と手取りの二種類があります。
どちらも、もらっているお金としては同じ意味ですが、金額は大きな差があります。
それでは、総支給と手取りの何が違うのでしょうか?
総支給は税金などの控除前
まずは総支給額からみてみましょう。
給与の総支給額とは税金や社会保険など控除される前の金額のことです。
基本給や資格手当、残業代や扶養手当などの諸手当を合計した金額となります。
転職サイトや就活サイトでの求人での給与とはこの金額となります。
総支給とは、自分が稼ぎ出したお金ですが、そのすべてを受け取ることができる訳ではありません。
実際に受け取れる金額のことを、次の項目で説明する手取りとなります。
手取りとは実際に受け取れる金額のこと!
次に手取りです。
総支給から、健康保険や厚生年金などの社会保険料、所得税や住民税などの税金を差し引かれた、実際に振り込みなどで受け取れる金額のことを手取りといいます。
「手取り金額」とは、一般的なサラリーマンで、総支給のおよそ75~80%ほどが手取りとなります。
総支給が同じでも、手取りは人によって異なります。
それは扶養している人数によって控除される税金が異なる為です。
月給30万円の独身者より、月給30万円で妻と子供を扶養している方の方が手取りは高くなります。
つまり、年収は同じでも手取りは異なるということですね。
扶養が増えると手取りは増える!
扶養家族が増えると、手取りはかなり増えます!
例えば月給30万円の方を比べてみましょう!
- 扶養0人 手取り 238,000円
- 扶養1人 手取り 242,000円
- 扶養2人 手取り 247,000円
- 扶養3人 手取り 252,000円
- 扶養4人 手取り 256,000円
扶養が一人増えると、大体5,000円程度手取りが増える計算です。
扶養がない方と4人の方では、大体2万円くらいの差になります。
所得が高くなれば、なるほどその差は大きくなり、月収が60万円の方だと、扶養が0人と4人では、451,000円が481,000円と3万円ほどの差になります。
年収はいくらと聞かれたらどっちを教える?
それでは転職や結婚サイトなどで年収を聞かれたらどちらの総支給と手取りのどちらを言えばよいのでしょうか?
答えは総支給額です!
給料を支給する会社からとしては、本人に支払うか、国に支払うかの違いはあれど総支給額が負担となる金額です。
受けとる側としては、手取りが大切ですが扶養や住んでいる場所などで変わってきます。
もし、年収を聞かれたら総支給額を答えましょう!
ではでは~