近年の投資信託といえば、毎月分配金のでる毎月分配型の投資信託が非常に人気がありました。
毎月分配の投資信託は金融機関も売りやすく、多くの金融機関の手数料を稼ぐ為に売られています。
しかし、ここにきて毎月分配の投資信託の人気が落ち、資金流出が上回っています。
毎月分配投資信託は個人投資家にとっては損
金融機関では毎月分配投資信託は売りやすい商品です。
例えば、「この投資信託を買うと、毎月○万円の分配金が入ります。年金の足しにもなりますし、毎月お小遣いがもらえます」という売り文句です。
そうなると、なにも知らない個人の方々は、買ってみようという気持ちになります。
実際には、高い分配金は高リスクの商品を組み合わせたり、利益からの分配ではなく、自分が出したお金が返ってきているだけのパターンが多いです。
そうなると、ただ貯金が返ってくるだけの状態ですので、お小遣いではなく毎月ただ貯金を下ろしているのと一緒です。
そして、手数料が高いため、実質的には個人投資家にとっては損となる投資信託でした。
分配金の下落が離れた原因
毎月分配の投資信託離れの原因は分配金の下落です。
日経新聞の記事を引用してみましょう!
「海外REIT型」は昨年10月まで月間1000億円を上回るペースで個人マネーを引き寄せ、投信業界をにぎわせていた。ところが「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」が約4年ぶりに分配金を減額した昨年11月以降に流れが一転。「新光US-REITオープン(愛称:ゼウス)」と「ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)」も分配金減額に追随し、1年たった現在も資金流出に歯止めがかかっていない。
今年1月から10月までの投資信託の資金の流入出をみてみましょう。
年12回決算の毎月分配型が6189億円の資金流出超だった。
一方、年1回決算型は1兆5777億円の流入超、年2回決算型6723億円の流入超ですので、投資信託自体は人気は上昇しています。
健全な投資信託が売れるべき!
毎月分配の投資信託は個人投資家の為の投資信託ではなく、金融機関が儲かる為の投資信託でした。
この流れが変わり、フィーディシャリーデューティーの流れも強くなっています。
今後は金融機関の流れも変わり、本当に個人投資家の為になる投資信託が売れる時代になってほしいなぁと思います。
個人的にうれしかったのは、資金流入の4位にレオスのひふみ投信をマザーファンドとするひふみプラスがいることです。
長期投資を目指して正しい投資を目指している点が多くの方の共感を得ているるのかなぁと思います。
ではでは~