例年6月といえば、3月決算会社の配当が入金され、少しうれしい時期です。
私も持っている株式からの配当+会社からのボーナスがあり、少しお財布が緩む時期です。
さて、2020年6月の配当はコロナ影響で注意が必要です!
2020年6月は権利確定日が変わるかも
コロナ影響によって2020年6月の配当は少し注意が必要です。
減配リスクもありますが、企業によっては権利確定日が変わる可能性があります。
その理由は企業の決算た監査がコロナによって遅れる為、通常通りの株主総会が開催されないリスクがあるからです。
法務省から、「定款で定めた時期に定時株主総会を開催することができない状況が生じた場合には、その状況が解消された後合理的な期間内に定時株主総会を開催すれば足りるものと考えられます。」と示されております。
つまり通常では3か月以内に株主総会が開催されますが、今年はコロナの影響で株主総会が延期され、配当が伸びる企業があります。
株主総会が遅れれば、権利確定日も変わる
会社法では基準日株主が行使することができる権利は、基準日から3か月以内に行使するものに限られます。
3月決算の場合は3月31日に保有をして6月末が権利確定日になります。
定款で定時株主総会の議決権行使のための基準日が定められている場合、新型コロナウイルスに関連し、当該基準日から3か月以内に定時株主総会を開催できない状況が生じたときは、新たに議決権行使のための基準日を定める必要があります。
その為には基準日の2週間前までに当該基準日及び基準日株主が行使することができる権利の内容を公告する必要があります。
つまり、株主総会が延期になって権利確定日を伸ばした場合は3月31日に株を持っていても、配当や株主優待がもらえない可能性があります。
権利確定日は株主総会を伸ばして、配当や株主優待の権利確定日を別日にすることも可能ですので、企業によって対応は異なってくるでしょう。
企業のIR情報は今まで以上に注目する必要があります。
すでに東芝は株主総会の7月以降の延期を決定しており、権利確定日を5月15日に変更しています。
配当はさらに難しい制度
配当をするためには前期の決算が監査法人等から承認を得る必要があります。
今回のコロナ影響は決算承認のプロセスが遅くなっている影響ですので、配当が遅れる可能性が高いでしょう。
取締役会決議で配当を出すことは可能ですが、要件が厳しく上場企業の三割程度しかありません。
配当金を受けとる権利確定日と株主総会の確定日をずらす企業も増えてくるでしょう。
先ほどの東芝は配当金の基準日は3月31日のままにしています。
企業のIR情報に注目をすることと、今から株式を買って配当をゲットすることもできます!
2020年はいつもと違う配当と株主総会が開催されるということを覚えておきましょう!
ではでは~