本日は世界中が注目しているギリシャの総選挙が行われました。
注目は反緊縮派の急進左派連合(SYRIZA)が勝つかどうかです。
結果としては急進左派連合(SYRIZA)が300議席中149議席を獲得する見通です。
そして、不安に感じていることはユーロの今後。
ギリシャのユーロの離脱の可能性はどうなのでしょうか?
ギリシャのユーロ離脱の可能性は低い?
まずはじめに、ギリシャ国民はユーロの離脱は望んでいません。
ユーロ圏からの離脱すれば政治紛争と国民の貧困のと悪循環になることを恐れています。
また6月にはECBが保有するギリシャ国債も次々と満期を迎え、再び資金問題が持ち上がります。
ギリシャがユーロ圏諸国から追加で資金を借り入れずにデフォルトを回避できる可能性は低いです。
その為、ギリシャはユーロ圏の協力をしていくのではとの予測が大きいです。
SYRIZAの公約を見てみよう♪
SYRIZAの公約はなんでしょうか?
ざっくりと振り返ってみましょう!
- 年金と最低賃金の大幅引き上げ
- 解雇された公務員の再雇用
- 労働市場自由化の撤回
- ユーロ圏諸国に対する巨額債務の削減
大きな公約を見るとこのような内容です。
どれも国民にとっては夢の様に聞こえる公約です。
しかし、ギリシャは現状大きな足かせがあります。
それはトロイカによるギリシャの支援プログラムです。
支援プログラムの制約とは?
ギリシャは巨額の支援を受ける為に欧州委員会、国際通貨基金(IMF)、欧州中央銀行(ECB)の3機関(通称トロイ カ)から大きな制限を受けています。
代表的なものを上げてみましょう!
- ギリシャの公的債務残高対GDP比の削減
- 400億ユーロ規模の債務削減を実行する
このようにギリシャは財務体制の強化を約束させられています。
つまり、ギリシャは財務体制を強化する為に、支出の削減を強いられているのが現状です。
今後は落としどころを見極めること。
急進左派連合(SYRIZA)が大勝したことにより、今後トロイカとの交渉が始まると思います。
ドイツなど、ギリシャにお金を貸している各国は反対をすると思われます。
しかし、ユーロからの離脱は前代未聞の出来事ですし、ユーロ圏の各国としてもユーロの信用を失います。
トロイカとギリシャがどこに落としどころを見つけるかが今後の焦点となりそうです。
個人的には金融の安定を望みますが、言ったもん勝ちのギリシャもどうなのかなぁと思っています。
今後も、ニュースで報道される出来事です。
しっかりと注目していきたいですね。
ではでは~