日本でよく言われるのは貯金が安全ということ。
確かに周りを見ていても、「貯金=安全、投資=危険」という印象を持っていると実感します。
さて、その預貯金には本当にリスクはないのでしょうか?
いやいや、預貯金にももちろんリスクはあります。
それはインフレリスクです!
インフレリスクとはなに?
普段生活していると実感できませんが、通貨の価値は日々変わっています。
金融政策の基本方針はマイルドインフレ、つまり通貨の価値を徐々に下げることです。
通貨の価値が下がるとは、100円で購入できるものが少なくなるということ。
逆を言えば、お金が増えない限り同じものが買えないということです。
通貨の価値が下がるということはあるのか?
通貨の価値が下がっているということを実感する例を挙げてみましょう。
35年前の1980年の大卒初任給は12万円程度でした。
そして現在では21万円程度が大卒の初任給です。
この35年で初任給は二倍になりましたが、購入できるものが2倍になっていません。
それはインフレによって、物価も徐々に上がっているからです。
その為、給料は徐々に上がっても、同様に物価も上昇する為、貨幣の価値は昔よりも下がっています。
預貯金はなぜインフレリスクがあるのか?
例えば、100万円の預貯金があったとします。
1980年では初任給の約8倍程度。
つまり8か月分の給料と同じ価値となります。
それでは現在ではどうでしょう。
初任給が21万円ですので5か月弱分の給料と同じ価値です。
8か月が5か月と同じ100万円でも価値はだいぶ異なります。
インフレが進み、貨幣の価値が下落しても、預貯金は多少の利子はありますが金額としては変わりません。
金額としては変わりませんが、価値としては下がってしまう。
これが預貯金のインフレリスクです。
インフレリスクを避ける為には投資をしてみる!
それではインフレリスクを避けるためにはどうすればよいでしょうか?
それは預貯金の一部を投資に回すことです。
投資にはリスクがありますので基本的には預貯金よりもお金が増えていく可能性が高いです。
もちろん全額を投資に回すのは危険な賭けになってしまいます。
一部の資金を預貯金をやめて投資に回せば、将来的にはインフレリスクの軽減につながります。
また、投資の一部を海外資産の購入に充てれば、円安リスクも軽減されます。
ご存知のように円安の影響でスーパーなどの商品が徐々に値上げをしています。
海外資産を持っていれば、円安にあわせて円ベースでの資産も増加していきます。
預貯金は決して100%安全な資産ではありません。
投資をして、よりリスクを軽減していくのも手ではと思います。
ではでは~
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