NT倍率という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
NT倍率とは日本株式の超重要な指標である日経平均株価とTOPIXの倍率です。
単純な計算式は日経平均株価÷TOPIX。
つまり、日経平均株価がTOPIXの何倍になっているかを表しています。
今後も、なにかと聞きそうな指標です。
NT倍率は過去最高を突破しそう!
2015年4月22日のNT倍率を見てみましょう。
日経平均株価が20,133円に対しTOPIXは1,621.79ですのでNT倍率は約12.42倍です。
この10年間の最高は2013年12月に記録した12.72倍とだんだんと迫っている現状です。
このままNT倍率は上昇し15倍まで上昇するのではとの噂もあります。
そもそも日経平均株価とTOPIXの違いは??
そもそも論として日経平均株価とTOPIXの違いはなんでしょうか?
日経平均株価・・・指数の対象として選別された225銘柄の株価を単純平均したもの
TOPIX ・・・東証一部に上場しているすべての銘柄の時価総額ベースでの指標
簡単にいうと、日経平均株価は日本を代表する企業225社の平均株価。
一方、TOPIXは東証一部上場企業の時価総額がある時点から何倍になったかと言う指標です。
大きな違いは対象としている企業が日経平均は優良で有名な企業を対象としていることです。
日経平均は株価水準の高い銘柄の動きに左右されやすく、TOPIXは時価総額の大きい銘柄に左右されやすいのという特徴があります。
日経平均株価が相場を先行する??
日経平均株価に採用されている企業は日本を代表する企業と言っても過言ではありません。
つまり、日本の景気を一番最初に反応する敏感な企業が多いです。
円安になれば輸出産業、たとえばトヨタ自動車などの株価が上昇します。
一方TOPIXの方が企業数も多い分、日経平均に比べ反応が鈍い状況です。
NT倍率はどのような動きになる??
NT倍率が高くなる=日経平均株価が大きく上昇している為、景気は回復基調にあると言えます。
一方、NT倍率が低くなれば大企業の業績が落ち、株価が下落している局面と言えます。
実際にリーマンショック時にはNT倍率は10倍程度まで下落をしています。
NT倍率の上昇後は相場は乱高下するということも言われています。
昨年末から今年初めにかけて日本株が乱高下した際に、NT倍率が急上昇しており、注目されていた指標です。
海外市場にもあまりよくなニュースもあり日本株が乱高下する可能性もあります。
単なる株価指数の倍率ですので、意味をどう読むかは人それぞれですが、面白い指標だと思います。
今後も注目できればなぁと思います。
ではでは~