先ほど、欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏の政策金利を発表しました。
結果は、市場の予測とは異なり0.1%利下げを行い、政策金利は最低の0.05%となりました。
世界経済は株高など、比較的景気の回復基調にありますが、欧州圏で利下げとなった
理由はなんでしょうか?
ウクライナ問題の影響で景気が悪化
先日発表された製造業購買担当者景気指数(PMI)は8カ月ぶりの低水準となっています。
ユーロ圏の近隣国のウクライナ問題により、新規投資や支出が減少しています。
その為、ユーロ圏の景気が徐々に低下しつつあり、世界経済の調子とは相反する状況です。
ユーロ圏はデフレになりつつある
ユーロ圏は景気の悪化や支出の減少により、徐々にデフレになりつつあります。
ユーロ圏18カ国の8月の消費者物価指数は前年同月に比べ0.3%の上昇にとどまり、
伸び率は2009年10月以来4年10カ月ぶりの低水準にとどまっています。
中央銀行の目的の一つは「物価の安定」です。
今回の利下げはユーロ圏内の物価を上げ、景気を回復させる効果があります。
日本の失われた20年がダメな見本
日本はバブル景気以降、「失われた20年」というデフレと景気の停滞状態が続いています。
欧米の各国はこの失われた20年をダメな見本とみています。
先進国の中で、構造的な景気停滞を長年しているのは日本だけと言っても過言であります。
世界中のエコノミストは「失われた20年」を研究し、景気にテコ入れをして、避けようとしています。
今後も、ECBはこの状態を打破するために、大きな政策をとっていきそうですね。
ではでは~