欧州中央銀行(ECB)は22日に開いた理事会で、「量的金融緩和」に踏み切る方針を決定しました♪
内容としては2016年9月まで月に600億ユーロ、日本円で約8兆1600億円を国債を含めたユーロ建ての資産の買い取りを行います。
デフレ懸念が深まったことから景気と物価のテコ入れのために最後の切り札の緩和策を行います。
ユーロ圏はデフレの可能性が高まっている!
ユーロ圏では原油価格の大幅な下落により、消費者物価指数が5年2か月ぶりにマイナスとなり、デフレへの懸念が一段と強まっている状況です。
また、今月25日に実施されるギリシャの議会選挙の結果次第では金融市場が大きく混乱する可能性も残っております。
それらを防ぐためには日本やアメリカなどが景気の下支えを図るため、実施している量的緩和に踏み出しています。
そもそも量的緩和ってなに?
そもそも量的緩和とはなんでしょう。
量的緩和は景気を刺激する為、市中のお金の量の増加を目標にする金融政策です。
中央銀行の基本的な金融政策は政策金利の調整です。
しかし、景気の低迷などで政策金利がゼロに近づくと金利の引き下げは困難です。
このような場合に、中央銀行が銀行から国債などの資産を買い取ることで市中に資金を供給し、景気の刺激を狙うことが量的緩和です。
ユーロ圏の政策金利は現状が年0.05%と据え置いています。
0.05%は歴史的に見ても最低水準ですので、これ以上の引き下げは難しいのが現状です。
それでも、景気が回復せず、今回の量的緩和に踏み切っています。
相場への影響は??
量的緩和の決定の影響により、円高ユーロ安の状況になっています。
発表前はユーロは136円80銭で取引されていましたが、23時30現在では一時134円に突入しています。
あっという間に2円近く動く危険な相場です。
先日のスイスフランも大きな影響を与えていましたが、ヨーロッパ圏の通貨は非常に値動きが荒い状況です。
資産現金化を狙う中、ここまで大きな動いだと売るタイミングが中々つかめていません(笑)
明日以降の日本の相場にはどのような影響があるのでしょうか?
NYダウは一時プラスとなりましたが、現在は前日比マイナスになるなど、読めない相場となりそうです。
明日もしっかりと相場を追っかけていきたいですね。
ではでは~