2019年4月から残業時間の上限を「月に100時間」、「年720時間」、「2~6か月の平均が80時間」になりました。
とはいえ、上限となる月に100時間の残業は十分に過労死ラインを突破しています。
この残業100時間というのはどういう働き方でしょうか?
実際に私が残業時間が100時間オーバーしたときの生活を見てみましょう!
ブログを更新できなかった期間に100時間超えが・・・
仕事が忙しくてブログが更新できない期間がありました。
特に4月と10月は仕事がかなりの繁忙期で実際に100時間を超える残業となっており、死ぬかと思った時期です。
この時期のことを振り返ってみて、残業100時間のつらさを考えてみました(笑)
100時間の残業は何時間働くのか
一か月の所定労働時間を見てみましょう!
所定労働時間は週40時間です。
31日ですと、1か月は4.43週になります。
4.43週×40時間で月間に約177時間所定労働となります。
つまり、177時間は残業が付かない業務時間の最大時間となります。
残業が100時間ということは177時間+100時間で月間で277時間の労働です。
277時間の労働がどれだけのものかを思い出しただけでもぞっとしています(笑)
月に277時間労働の1日を考える
月に277時間労働の1日を見てみましょう。
277時間を日曜日4日と土曜を半分の2日休みとして休日以外の25日で割ってみましょう。
なんと1日11時間の労働です。
そして休憩が1時間ありますので、最低でも拘束時間は12時間です。
それに通勤時間が往復で1時間ずつの2時間を足し、合計14時間は仕事に拘束されている計算です。
つまり、暇な時間は1日10時間程度。
睡眠時間6時間を差っ引くとわずかに4時間。
その間に、食事や入浴、トイレなどを差っ引いたら自由な時間はほぼありません。
実際では残業をフルで申告することも難しいので、実際にはプラス1時間は働いています(笑)
仕事の日に自由時間はないと言っても過言ではありません。
実際に100時間オーバーの生活はどうだったか
100時間オーバーの翌月が80時間と2019年4月以降は、法規制にひっかかる仕事をしました感想です。
家に帰るのは毎日午前様、もしくは23時以降です!
そんな時間からご飯を食べてお風呂に入ると寝る時間は簡単に1時は過ぎてしまいます。
そして、翌日に6時半に起きる生活でした。
それが週に6日で、土曜は1か月間で1日しか休みではなく、出勤日の勤務も休日出勤扱いではありません。
はっきり言って、月に26日もこんな生活するのは、人の生活する状況ではありません(笑)
得られる残業代を考えてみる
残業100時間で得られる対価=残業代を考えてみましょう。
月収30万円×12か月でボーナス抜きの年収が360万円の場合です。
年間の労働時間は1900時間程度ですので、一般的なサラリーマンの時給は1,900円程度です。
残業は1.25倍になりますので、残業代の時給は2,375円となります。
2,375円×100時間で23万7,500円が残業代です。
24万円と聞くとかなり魅力的ですが、それの代償はかなり大きいです。
体はボロボロですし、慢性的な睡眠不足、病気になっても病院にすらまともに行けず、さらにつらい状況で仕事をしますので生産性は低下します。
休日は体力回復の為に、一日寝ていて何のために生きているのかを考えさせられました。
24万円程度のお金で自分の人生を台無しになるのではもったいないです!!
残業時間の法規制よりも、残業単価の引き上げの方が企業にとってはインパクトは強いです。
もし、残業代が1.5倍の時給になれば残業代だけで28万円、2倍になれば給料は2倍の38万円になる計算です。
ここまで行けば、企業は残業で人を働かせるよりも、人を雇う方が安いため、雇用の増加へシフトしていくでしょう。
雇用も増え経済効果は大きい上、企業の生産性も向上すると思います。
政府としては、ここを狙い目にすればいいのになぁと思います。
ともあれ、残業100時間は地獄のような日々なのは間違いありません。
このような生活はうんざりですね。
お金だけの問題ではないことを企業も政府もしっかりと理解してもらいたいです!
ではでは~