日本人の平均貯蓄額がいくらかご存知でしょうか?
2人以上で暮らす家庭の金融資産(貯蓄)の平均値はなんと1,078万円です。(「家計の金融行動に関する世論調査」2016年)
世帯で1,000万円が平均値とは驚きです!
こんなに貯蓄なんてないと思う方が多いと思います!
これには平均の罠があります!
日本の平均貯蓄額は1,182万円
昨日のテレビを見ていて驚いたことは日本の平均貯蓄額はなんと1,000万円を超えているということ!!
内訳としては、預貯金が55.3%、株式や投資信託などの有価証券が16.1%、生命保険が17.6%などとなっています。
我が家で話していたのは、絶対にこんなに貯蓄がない!やばい!!となりました!
さて、それでは半分以上の世帯で1,000万円を超える貯蓄があるのでしょうか?
実際はこの調査に回答した世帯の7割は、この平均額よりも少ない貯蓄です。
平均という言葉に騙されるな!
平均という言葉を聞くと、100人いたら50人はその数字以下、その数字以下という印象がありますね。
平均は数字を足していき、足した数字の個数で割るという単純な式です。
そこには罠があります。
以下の平均はいくつでしょうか?
○Aさん 100万円
○Bさん 100万円
○Cさん 100万円
○Dさん 100万円
○Eさん 1億円
平均は1億400万円÷5人=2,080万円 となります。
なんと、5人中4人が100万円にもかかわらず、平均は2,000万円!!
平均は極端な数字の人がいると、高い方に引っ張られてしまいます。
今回の調査でも実際に貯蓄がゼロの世帯は30%を超えている一方、3,000万円以上ある世帯が10%ほどいますので、高い数字に引っ張られています。
平均値よりも中央値に注目!
こういった場合は平均値よりも中央値に注目してみましょう!
中央値とは、数字を小さい順に並べていったとき、真ん中に来る数字のことです。
100人の場合、下から数えて50番目当たりの順位のことです!
それでは中央値だと貯蓄額はいくらになるのでしょうか?
貯蓄額の中央値は400万円になります。
400万円だと現実的な数字になりました。
中央値と平均では、600万円以上の差があります。
これは日本の格差がどんどん拡大していることを意味しています!
日本は格差社会になっている
一昔前では日本は1億総中流という言葉がありました。
しかし、今の日本は明らかに格差社会となっています!
一般にジニ係数は0.4を超えると高いと格差社会が進んでいるとされていますが、日本のジニ係数はるジニ係数は0.5704、所得再配分後のジニ係数は0.3759となっています。
0.5~0.6は「慢性的暴動が起こりやすいレベル」というレベルですので、社会保障などにより日本はかろうじて保っているレベルです。
先進国の中でも比較的格差が進んでいる状況です!
景気の回復が見えつつあります。
格差の是正は景気が回復して、皆の所得が上がることが一番です!
2018年は少しでも格差が少なくなればと思います。
ではでは~