日本は世界でも有数の貯金大好き大国です。
貯蓄率が大きく下がっている現状とはいえ、余ったお金の運用手段といえば貯金を思い浮かべるでしょう。
預貯金の幻想として、預貯金は絶対に元本割れをしないから、損をしないという考えがあります。
それでは、預貯金は損をしないのでしょうか?
預貯金は損をしない(※ただし1000万円まで)
預貯金の考えとして、決して損をしないというイメージがあります。
しかし、銀行が倒産をした場合はどうなるでしょうか?
必ず保護されているのは1000万円まです。
銀行が破綻した場合はペイオフの対象となります。
ペイオフは1金融機関1預金者あたりの元本1,000万円までと、その利息等が保護の対象です。
つまり、銀行に1000万円以上の預貯金があった場合は返還されない可能性があります。
そもそも円安・インフレには弱い
次に考え方を1000万円未満であれば、必ず返ってくる預貯金。
それでは価値は変わらないのでしょうか?
いえ、預貯金はインフレや円安には滅法弱いのです。
インフレや円安になった場合は預貯金の相対的な価値が下落してしまいます。
インフレになった場合
まずはインフレになった場合を見てみましょう。
2倍までインフレになった場合、100円で購入できたものが、200円になります。
全ての物価が二倍になりますので、1000万円分購入できるものも半分になります。
つまり、もしインフレが進んだ場合には1000万円の価値も徐々に下がり続けてしまうのです。
円安になった場合
次に円安になった場合は海外の通貨と比べ、円の価値が下がります。
1ドル100円の場合 1000万円=10万ドル
1ドル200円の場合 1000万円=5万ドル
と日本円での価値はかわりませんが、海外通貨と相対的に比べると預貯金の価値は下落します。
預貯金だけでなく投資をしよう♪
それではインフレや円安を考えた場合どうすればよいのでしょうか?
話は単純です。
インフレや円安に強い資産を一部持つこと。
例えば海外の株式や海外を対象とする投資信託を持っていれば、円安には強くなります。
株式を購入していれば、インフレにあわせて株価が上昇したり、海外資産を持つこともインフレには強くなります。
預貯金が全ての資産にするのではなく、海外や株式などバランスよく投資していくことが、今後大切になっていくのではと思います。