先週から大幅な下落が続いている為替相場と株式相場。
日経平均は17,000円を下回り、ドルも一時115円台まで円高が進みました。
今週は総選挙後のご祝儀相場を狙って、資産の現金化予定でしたが、その目論見が外れています。
とりあえず、当座の現金はまわりそうなので次の現金化のチャンスをうかがっています。
さて大幅に下落となった今回の混乱の原因はなんでしょうか?
それは、逆オイルショックが原因です。
それに伴う、資源国通貨の下落が非常に問題となっています。
逆オイルショックとはなにか??
通常のオイルショックは1970年代にはじまり80年にピークを迎えた原油不足による経済危機です。
今回はその逆の逆オイルショック状態になっており、パニック寸前の状況になっています。
今から約半年前の6月、代表的な原油価格であるWTI(米国ニューヨークで扱われる原油の指標銘柄)は、1バレル当たり107ドル台でした。
しかし12月10日現在、同価格は60ドル台まで急落し、現在では50ドル台まで下落をしています。
約6ヵ月間の下落率はほぼ半値となっています。
この原因はサウジアラビアをはじめとするOPECが原油価格の下落に歯止めをかける為、総会を開催しましたが、結果的に合意を形成することができませんでした。
その為、原油が当面供給超過が続くことになり、原油価格の下落が続くとの見解になっています。
ロシアショックの可能性が高まっている
原油価格の下落は、輸入国にとっては基本的に大きなプラス要因となる一方、原油を輸出している国にとっては大きなマイナス要因です。
今回、資源輸出国は原油価格の下落により大きな打撃を受けています。
その中でも大国であるロシアへの影響が非常に問題なっています。
ロシアはウクライナ問題に起因する経済制裁を受けています。
そのような中、主要な輸出商品である原油価格の下落により、ロシア通貨のルーブルが売られる流れが続いています。
ロシア中銀はルーブルが最安値を更新したことを受け、緊急会合で従来の10.5%から17.0%に利上げを決定しました。
6.5ポイントの引き上げ幅は1998年のデフォルト(債務不履行)以来最大となっています。
ロシア中銀の利上げは今年に入って6回目です。
ルーブルが49%下落し、世界の通貨で最悪のパフォーマンスである状況で、中銀が外貨準備から800億ドル(約9兆4300億円)余りの資金を投じたにもかかわらず通貨安を阻止できずにいます。
このままルーブルの継続的な下落となれば、ロシア経済はさらなる大打撃となる可能性が高いです。
この流れがいつまで続くのか??
来週になればクリスマス休暇と年末休暇で市場の回復は厳しい状態となるでしょう。
個人的にはこのまま年末を迎え、年明けになるのではと思っています。
年明けの1月には徐々に相場が戻ってほしいなぁと思ってはいますが、希望的観測です。
個人的にあまり現金がない中、今回の逆オイルショックは非常に困る状況です。
なるべく早く株価&円安基調に戻っていって欲しいなぁと思います。
ではでは~