投資信託で人気があるのは、毎月分配の投資信託です。
毎月分配の投資信託とは毎月分配金が貰える投資信託です。
投資信託の本数ベースでは4割ですが、純資産額ベースでは、毎月決算型が7割を超えています。
これだけを聞くと人気で毎月お小遣いをもらえるイメージですが、実際にはお得なのでしょうか?
分配金は儲けだけではなく元本からも出ている
分配金とだけ聞くと、儲けが出たのでその分をもらえる感覚です。
実際には分配金は儲け+元本から原資を捻出しているものが多いのです。
つまり、毎月お小遣いをもらえる中身を見てみると、利益以外にも元々投資を始めた際の自分のお金を返してもらっているにすぎません。
毎月分配をずっと持っていると、基準価額は下がり、結果としてはあまり儲かっていないという状況も十分にありえます。
分配金の基本は運用成績によって変わるもの
それでは分配金の基本はなんでしょうか?
分配金の基本は儲けが出たら分配を行うという物です。
つまり、運用成績によってもらえる分配金は増えたり減ったり、なかったりするものです。
一方毎月分配は極力決まった金額を毎月支払うことを売りにしています。
その為、利益が出ていないにも関わらず決まった金額を分配金として払っている為、基準価額が下落し続ける可能性があるのです。
毎月分配は税金分は損!
分配金には税金がかかります。
その税率はなんと約20%です。
元本から支払う特別分配には税金がかかりませんが、利益からでる分配金の20%は税金として徴収されてしまいます。
もし分配金が払われない場合と比べ、税金分は運用金額が減ってしまいます。
例えば
〇100万円が120万円になり20万円が分配金の場合
元金100万円 分配金20万円-税金4万円=資産総額116万円
〇100万円が120万円になり分配金がない場合
元金100万円 分配金0円 資産総額120万円
となります。
もし、分配金を受け取った場合は同じ成績でも税金分の4万円も資産が減っています。
長期の資産運用を考えた場合は分配なし
分配金を出した場合、税金分を損することはわかりました。
それでは長期で資産運用をしたい場合は、税金を受け取らず出た利益が更に利益を生み出す方が効果的です。
もし、年齢が若く長期で資産運用をしたいのであれば、毎月分配を選ばずに無分配の投資信託を選ぶのがオススメです。
ではでは~