まるでナイアガラと例えられる急落です。
今回のアメリカ株式の急落により、VIXインバースにという金融商品の価値をほぼ全損させました。
個人投資家も購入していた「NEXT NOTES S&P500 VIX インバースETN」の急落です。
1日で96%消えた!!
NEXT NOTES S&P500 VIX インバースETNは野村證券が2015年に発行、時価総額は20億円から400億円超まで上昇していました。
2018年1月には41,500円と史上最高値を更新していて、絶好調でした。
2月5日には29,000円まで下がり、週明けの2月7日にはなんと1,144円まで急落!!!
わずか1日で96%も値下がりをしました。
仮想通貨もびっくりするくらいの値動きになっています。
恐怖指数(VIX)とはなにか?
NEXT NOTES S&P500 VIX インバースETNはどんなETNだったのでしょうか?
VIXが下がれば下がるほど投資収益を得られる商品だが、逆にVIXが上がるほど、損失が膨らみます。
VIXはは米国の代表的な株価指数であるS&P500種株価指数の予想変動率を示し、「恐怖指数」とも呼ばれます。
つまり、相場が荒れて値動きが激しいほどVIXは上昇し、相場が穏やかな時はVIX指数は下落します。
アメリカの株式市場は安定して上昇をしていた為、VIX指数は安定していましたが、株式市場が荒れたため、VIXは急上昇し、NEXT NOTES S&P500 VIX インバースETNの価値は急下落。
前日終値に比べ80%以上下落した時には強制的に償還する条項が付いていました。
米国株の急落に伴うVIXの急上昇で、条項に抵触したため、このETNを繰り上げ償還。
償還額は1144円と前日の取引での終値(2万9400円)のわずか4%となりました。
110万口も発行されていた!!
上場当初20万口だった投資口が2018年2月時点で110万口まで増えていた。
保有者の大半は個人投資家だったとみられています!
もし一人1口購入の場合は最大110万人の方が購入していたということです。
中にはトレーディングフロアで働くプロの証券マンもいたようですね。
このETNはアメリカのマーケットの好調と金融緩和がいつまでも続くということに賭ける商品です。
VIXの性格は市場がパニックに振れると一気に大損するため、極めてリスキーです。
好調な相場であれば問題ありませんが、相場は急に暴落や値動きが激しくなります。
投資をするときは、なにがリスクでどんな時に損をするかをしっかりと見極めたいですね。
ではでは~