確定拠出年金をご存知でしょうか?
英語で「Defined Contribution Plan」の略で「DC」や「日本版401k」と
呼ばれています。
国民年金や厚生年金の公的年金制度や、企業年金制度では将来の年金支払額が決まっていました。
このDCでは企業や個人が拠出したお金を自分自身で運用し資金を増やし、60歳以降に受け取る制度です。
様々な企業で企業年金として導入されており、今後の年金として拡大が進められている制度です。
確定拠出年金とは?
確定拠出年金(以下DC)とは、年金の一種で現役時代に掛金を拠出し、運用資金として拠出します。
その資金を個人でがし、運用後の資産を老後の受給額として支払われる年金制度です。
このDCは「日本版401k」とも呼ばれています。
つまり、掛金は確定した額と決まっているが将来の受給額は未確定です。
通常の年金であれば、受給額は決まっていますが、DCは自身の運用によって受給額が変動します。
確定拠出年金がお得なのはなぜ?
DCは税制面で非常に有利となっています。
- 掛金拠出時
- 運用時
- 受取時
この三場面で、どのように有利かを見てみましょう。
掛金拠出時
支払われた掛金については全額所得控除(小規模企業共済等掛金控除)の対象となり、所得税、住民税が軽減されます。
全額所得控除と言うことは税制面で非常に有利です。
住民税は地方自治体のよって異なりますので、所得税だけで見てみましょう♪
所得税は所得によって5%~40%の税率となっています。
例えば、課税所得が300万円の場合税率は10%です。
年間60万円DCに拠出すれば60万円×10%=6万円も毎年お得です。
これが30年に積みあがれば180万円と大きな金額です。
運用時
運用時の利益に対して課税はされません。
比較すると、通常株式や投資信託などの利益に対しては20%の住民税と所得税がかかります。
100万円の利益になった場合は20万円と大きな金額がお得になります。
受取時
受取時は二パターンあります。
①年金として受取
年金として受け取った場合は公的年金控除の対象です。
年間120万円未満は非課税となり、それ以上の金額でも大きな控除があります。
②一時金として受取
一時金として受け取った場合は退職所得の対象です。
退職所得は加入期間が20年以下は年間40万円、20年超は年間80万円も控除されます。
DCの受け取りはどちらにしろ大きく税制面で有利です。
DCはしっかりと利用したい
このように税制面非常に大きな確定拠出年金制度です。
会社でDC制度がなくても、個人型には加入可能です。
将来を考えるとDCを利用することは正解だと思います。
ではでは~